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2019年 日本沙漠学会 秋季シンポジウムのお知らせ
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本学会副会長であった故片倉もとこは1960年代後半よりサウディ・アラビアのワーディ・ファーティマにて現地調査を開始し,中東地域を中心とした調査を実施した.その際に撮影された写真資料約4万点は,半世紀前の中東地域の様子を記録した貴重な記録である.現地調査資料には,オアシスの植生や河川といった自然景観,衣食住や生業といった日常生活をとりまく生活景観にかかわる写真・地図・スケッチがある.それらのうち,半世紀前の写真資料をデジタル化して,スケールや時間軸に即して整理することにより,現地の現在の状況と比較することが可能となった.本シンポジウムでは,土地利用,生業,衣食住,物質文化に関する現地調査(2015~2019年)の結果に基づき,オアシス生活の持続と変容について議論したい.
日 時 : 2019年10月20日(日)13:00~17:00
場 所 : 横浜情報文化センター6階 情文ホール
〒231-0021 横浜市中区日本大通11番地
https://www.idec.or.jp/shisetsu/jouhou/access.php
テーマ : 「半世紀前の写真資料の研究活用:サウディ・アラビア,ワーディ・
ファーティマ地域における再調査から」
【午前の部】学生による研究発表・討論会プログラム
10:00~11:30 日本とサウディ・アラビアの学生有志による研究発表・討論会
(予定)
【午後の部】シンポジウムプログラム
13:00~13:10 開会挨拶および主旨説明
渡邊三津子(片倉もとこ記念沙漠文化財団)
13:10~13:30「西アジア・北アフリカ乾燥地における半世紀前のフィールド調査資
料を活かす」
縄田浩志(秋田大学)
13:30~13:50「土地利用と農業の変容:現地調査による景観変遷の復元」
石山 俊(国立民族学博物館)
14:00~14:40 関連企画展示「サウジアラビア,オアシスに生きる女性たちの50年
―『みられる私』より『みる私』」の見学(展示観覧料は個人負担)
会場:横浜ユーラシア文化館(横浜情報文化センターとなり)
14:50~15:10「住居の変化:1960年代のニューモードのいま」
遠藤 仁(人間文化研究機構)
15:10~15:30「衣装にみるリサイクルとリバイバル:晴れ着と内着を例として」
郡司みさお(片倉もとこ記念沙漠文化財団)
15:30~15:50「被写体と研究者の協働:被写体女性への写真利用許諾プロセス」
藤本悠子(片倉もとこ記念沙漠文化財団)
(休憩)
16:00~16:50 パネルディスカッション
16:50~17:00 閉会挨拶
主催: 日本沙漠学会,日本沙漠学会沙漠誌分科会
共催: 横浜ユーラシア文化館,片倉もとこ記念沙漠文化財団,人間文化研究機構基
幹研究プロジェクト「現代中東地域研究」(秋田大学拠点),科研費「半世
紀に及ぶアラビア半島とサハラ沙漠オアシスの社会的紐帯の変化に関する実
証的研究」
※なお,関連企画展示の展示観覧料につきましては個人負担となりますのでご了承ください。
問い合わせ先: 沙漠誌分科会事務局 (渡邊三津子)
sabakushi.c (a) gmail.com ※(a)を@に変更してください.