主催:千葉大学環境リモートセンシング研究センター
2012年2月24に「第11回中国新疆ウイグルの環境変動に関するシンポジウム」を千葉大学において開催した。文理にまたがる5名の研究者が研究成果を発表した。
《プログラム》
1. 明清時代の黒河上流域における山林の開発と環境への影響
井上充幸(立命館大学文学部)
2. 新疆ウイグル拓克遜県の水利図の岩画から読み取れるもの
新藤静夫(千葉大学名誉教授)
3. 新疆ウイグル北部地域のステップ植生
鈴木康平(筑波大学大学院生命環境科学研究科)
4. 中国新疆における食糧生産の増加とその要因解析
シャオケーテイー アジ(千葉大学環境リモートセンシング研究センター)
5. 衛星データによるタリム河下流周辺の沙漠交錯帯の抽出とその動態
伊東明彦(宇宙技術開発株式会社)
講演の概要は以下の通りである。
井上は河西回廊を潤す黒河(エチナ川)上流域における明清時代の山林の開発と、それが自然環境に及ぼした影響について、地方志や档案史料に基づいて論じた。17世紀頃まで、黒河上流域の祁連山脈北麓に広がる山林には、まだまだ多くの原生林が広がっていた。.......
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